「ルナティック通信」-2000.Vol.7

編集後記 by助っ人T

「雷魚」を観て以来、瀬々敬久監督に注目している。オープニングの川と空の「色」 は尋常ではなかった。この作品同様、実際の事件を素材にしたシリーズの第3弾が 「HYSTERIC」だ。聞くところによると監督と脚本家の井土紀州(「雷魚」脚 本、「百年の絶唱」監督)は撮影前、小島聖演じる女性の元の勤め先や社員寮などを 訪れたという。彼女は九州から岐阜の紡績工場に就職し、夜は保母の学校に通ってい た。そんな健気な女性が94年に存在し、ひとりの男との出会いによって運命を狂わせ ていったということに瀬々と井土は心打たれたらしい。その思いが作品にどう反映さ れているか…楽しみでならない。


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