「ルナティック通信」-2000.Vol.2

日本映画ファン倍増計画 -私が見た愛しい映画人たち-2」 by助っ人T

 望月六郎監督は、三池崇史監督と仲がいいそうで、「三池もいろいろ悩んでいるみたいだけど....」とポツリと言われた。昨年の三池監督は大活躍。あの羽賀健二と桜庭あつこのVシネマに始まり、「日本黒社会LEY-LINES」「サラリーマン金太郎」「DEAD OR ALIVE 犯罪者」「オーディション」(2000年公開)にWOWOWドラマ「天然少女萬NEXT」からどこかの地方自治体のPR映画まで貧乏性としか思えない(失礼)仕事量をこなしていた。なのに何の悩みが?....。それはやはり決定的なヒットがないからだという。
 映画のヒットは作品の内容とはほとんど関係ない(断言)。要は宣伝次第なのだ。的確な観客層に強く訴える宣伝さえできればどんな映画でもある程度ヒットする(また断言)。踊る...とかふくろうとか...。
 三池監督は低予算の作品でも、適度の自由さえ与えれば(これが大事)最大限の実力を発揮する人だ。それは全盛期の香港映画を彷彿とさせ、ハリウッドに近い監督といわれる所以でもある。三池監督作品に宣伝費または宣伝センスを!!
 ためしにビデオ屋で劇場デビュー昨「新宿黒社会」を借りてほしい。映像ですべてを語れるすごい才能の持ち主だということがきっとわかってもらえるはずだから。(框名桔平ファンも必見!)
 ただ、「サラリーマン金太郎」は忘れて下さい。あれは三池さんに自由が与えられなかったと見ていますから...。
 とにかく香港のアクション映画が好き...という人はだまされたと思ってみて下さい。きっと三池監督の次の作品が気になり始めるハズ...。因みに次回作は「新・座頭市」というウワサ。時代劇でもすごい映像を観せてくれることを確信する私です。


「皆月」荒井晴彦氏&望月六郎監督来館報告

 去る12月25日(土)「皆月」公開に伴い、脚本家の荒井さん、監督の望月さんが来館されました。その日の最終上映の後、代表・橋本とともにおふたりが舞台に登場。夕方到着されて、少しお酒も入っていたのですが、映画にまつわるいろいろなお話を聞かせて下さいました。お客さんからの質問にも積極的に答えていただき、「皆月」ラストシーンの秘話も明らかに...。大変楽しい催しとなりました。
 荒井さんがおっしゃったことで特に印象に残っているのは、「とにかく映画を観てほしい。1本の映画で人生が変わることがある。そう考えれば1800円は決して高くない。」という言葉でした。私自身それを経験していますし、大変重みを感じました。また、お二人ともルナティックの上映環境を見て、「本当にいい小屋だ」と関心されていました。実際今までお招きした監督さんたちも皆さんそう言われ、地方都市にこんな映画館があることに驚かれます。
 荒井さんも望月さんもルナティックの存続のために何でも応援するよ!!と何度も言って下さり、橋本以下私たちは胸を熱くしたのでした。


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