「ルナティック通信」-2000.Vol.1

「はやく来いシネコン」 橋本達也

 大洲のシネマサンシャインに初めて行き、「WHO AM I ?」を見た。面白かった。映画も最高だったけれど何よりうれしかったのが見る環境の良さ。上映中の暗さ、音量、イス等すべてが心地良かった。こんないい状態で見れるのならシネコン大歓迎、早く松山にもできて欲しい。
 今年スクリーンで見た映画は約220本。でもメジャー配給の作品はかなり見逃している。2000年末にできるというシネマサンシャインのシネコン、期待してます。見に行きたくなるような映画館を作って下さい。


「日本映画ファン倍増計画 -私が見た愛しい映画人たち-1」 by助っ人T

 「四月物語」の宣伝で、岩井俊二監督に会った時、すごい話を聞いた。
 「Love Letter」の撮影中、「製作費がなくなったので雪のシーン、カットね」と軽く言われたと言うのだ。小樽での雪のシーンはあの映画の中枢をなしていたといっても過言ではない。監督は怒って人件費などを大幅に削り、費用もすべて自分で管理し、ようやくあのシーンを撮り終えたと興奮気味に語ってくれた。その苦労は「スワロウテイル」の時も同じだったという。「よく異業種監督はろくな作品を撮らないというけど、途中でお金がなくなって撮りたいシーンも撮れないんじゃ仕方ないよね」とも言われ、目からウロコの気分だった。他人のお金で映画を撮るのも並大抵のことではない。そんな中、めちゃくちゃ頑張っている監督がいる、
 三池崇史監督である。Vシネマからキャリアを始め、一貫して企画もの(他人の企画)に挑みつつ完璧に三池ワールドを作り上げている。低予算の作品ほどその手腕は冴えるのだ。先日観た最新作「DEAD OR ALIVE 犯罪者」も大傑作で、こんなこと誰が考えるの?...というド肝を抜くシーンが満載。絶対観て欲しい映画なのだ。(昨年塚本監督にお会いした時も三池監督をすごく評価しておられ、「新宿黒社会」を観るよう勧めて下さった)
 次回は三池監督を強力にプッシュしたい。
 


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