『ポネット』に続き、『スライディングドア』と、話題作をもってきたにも拘らず、 動員はめちゃ落ち込んでます。これなら大丈夫、と思って珍しく2週間組んでみたの ですが蓋をあけてみたら「あれー?」という感じで、原因はちょっとよくわかりませ ん。怒涛の本数を上映してきているので観る側が少し疲れはじめてきているのかも… などと思い、来年は少し上映作品を絞ろうか、なんて話しもしたのですが、最終的に は「あれがやりたい、これも捨てられん」で、「やっぱりこのやり方でとうぶんはい こう!」ということに。まったく懲りない、というか鬼のような気がしてきました ニャン。
けれどこういった落ち込みはウチだけに限ったことではなく、同じようなアート系の 作品をやっている地方の劇場はどこも苦戦しています。来年は閉めるところも増えそ うな、“気を抜いたところは負け”ということまで言われているのです。何とかして 生き残ってゆきたいものです。映し手のワタシたちが頑張らないと映画たちが可愛想 ですから。風邪なんかひいちゃられんのだー。
ところで、最初、松山へ来てダメージだったのは週刊プロレスがコンビニで買えない ことと、全日の試合がTVで放映されないことでした。なので週プロは定期購読、試 合は人に頼んでビデオ録画して送ってもらっているのです。それまで当たり前と思っ ていたことが急になくなったり出来なくなったりする不自由さ。初めて「うぉー、あ りがたきことだったのじゃあ」と気づくわけなのです。映画館だってきっとそうだと 思う。ある日突然消えてしまったら、なんて想像もつきませんよね。だから毎日毎日 がワタシたちにとっては全力投球なんです。それでも三沢光晴は言う。『人間に絶対 は無い』と。ひーっ。かかっちょい〜よ〜。