心に残る映画40「深夜食堂」



 夜12時に開店し朝7時まで営業している「めしや」が舞台。メニューは豚汁定食しかないのだけど、客の注文で食材があれば何でも作ってくれる。マスターは、最後まで名前も素性も明かされない。左顔面に額から目の下にかけて刀傷らしき痕が残っている。そんな訳ありのマスターなのだけど、飄々として優しい。でも人を見抜く目をもつ不思議な人物。
 深夜食堂には色んな職種のお客さんが集まってくる。例えば、遊び人のおじさん、ゲイバーのママ、ストリップのダンサーそして地周りのヤクザ。ここまでは分かるのだけど、OL三人組や普通のサラリーマンや交番のお巡りさんまで登場する。でも異質なお客さん同士常連客として打ち解けているのである。でもいちげんのお客さんもふらっと入れる雰囲気もあるめしやなのである。
 そんなめしやにちょっと異質なお客さんが来て、彼らの注文した料理がおりなす三つのエビソードが映画の構成となっている。この3話の中では「とろろご飯」が好きだった。好きな理由は多部未華子。こんな演技ができる女優さんなんだと思った。YouTubeで検索すると彼女が劇中歌を歌っている動画があった。多部未華子は歌も上手いんだと感心する。
 ストーリーとしては、筒井道隆の出る「カレーライス」が良い。この「カレーライス」には、田中裕子も出ていて出色の面白い演技を見せてくれます。
 最後にベタで安直な感想になるけれど、市井に生きる人々のやさしさに触れる作品でした。続けて「続深夜食堂」も見ました。テレビ版も見たいな、安心して見れる作品が今の私には一番良い。
 我が家の近くにももう40年は営業している屋台があるけれど、病気をしてから行ってないなあ。

インデックスへ

トップメニューへ

inserted by FC2 system