大峰山 八経ケ岳1915m


 前日の大台ヶ原に続いて、大峰山八経ケ岳1915mに登った。前日は雨だったが、この日は快晴。最も一般的な行者還トンネル西口から登った。その行程を写真で振り返るのだけれれど、その登山の感動を写真では伝えられない。美しいだけではない、巡礼・信仰の道となった所以が実際に歩くと感じられるのだが、写真では伝えられない。

大峯山奥駈道


 深田久弥の『日本百名山』では、大峰山(1,915m)とあるが、これは広義でいう大峰山の最高峰「八経ヶ岳」(八剣山)を指している。『日本百名山』において深田久弥は山麓の吉野郡天川村洞川(どろがわ)から山上ヶ岳に登った。宿坊で泊まり翌朝山頂に立つとそこから南へと大峰山脈縦走路(大峯奥駈道)に入り大普賢岳、行者還岳を経て夕方に弥山(みせん)の山小屋に着、翌朝に近畿の最高地点である八経ヶ岳の山頂に登った。縦走路はさらに南へ続くが大峰山最高峰到達に満足し山を下ったとされる。
 吉野から熊野に至る修験の道が「大峯奥駈道」である。古来より日本人は、遙かなる峰峰・豊かな森・断崖絶壁などに畏敬の念を抱き、また水を生み、生命の源と考えた山岳を、神聖な場所として崇めてきた。この自然崇拝や神道や仏教などが融和したものが修験道であり、中でも大峰山は1300年の歴史を持つ我が国初の山岳信仰の聖地である。大峯奥駈道は修行のために、藤原や平城の都からこの地を訪れた僧侶(修験者)によって切り開かれたことに始まったとされ、奈良吉野山と熊野三山を結び、熊野古道の中で最も険阻なルートをなす。2002年(平成14年)12月19日、国の史跡「大峯奥駈道」として指定された。ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年7月登録)の一部。
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行者還トンネル西口、7時20分着。1日1000円の駐車料金。トイレは100円
ここが登山口。駐車場管理事務所の道路挟んだ向かいにある。7時30分登山開始。右に清流が流れている登山道を進む
この橋を渡ると本格的な登山道となる。始めから急坂、登山道は土砂が雨で洗い出されて木の根が表面に出ていて歩きづらい
雨が365日降ると言われる場所だけあって、苔むす森である。
急坂は続く木の枝を掴みながら登っていく。
緩斜面になり先が明るくなってきた。稜線が近い?やっと稜線にたどり着く。ここは「出合」というところ。
ここからが「大峯奥駆道」となる。それを示す石の道標が立派だった。これから要所にこの石の道標が現れる。
快適な稜線歩き大きな岩が稜線の脇に
優しい登山道
倒木が目立つが森の新陳代謝?木漏れ日が優しい
苔むす森が続くここは、弁天の森
弁天の森、細くてにょろにょろと生えた木の森が続く、とても神秘的
巨木の倒木があったこの木も立ち枯れた木の後に新しい木が育ったのだろうか?
目指す山頂が見えてきた。右が弥山、左が八経ケ岳。
山伏像山伏像の脇にある奥駆道の道標。奥駆道復活40年を記念して設置されたと解説があった。
これから弥山に向け上りが始まる上りが続くが、緑に覆われた山道は快適
倒れて間もない倒木が登山道を塞ぐところもある一方展望が開けるビューポイントもあります。
登山道は木道となります。ここも見晴らしの良いビューポイント
快晴、気持ちが良い。頂上は近い?
赤とんぼが登山道に弥山の頂上に建つ山小屋が見えた
弥山、結構広い台地状になっていてベンチも置かれている。山小屋にはトイレもあり。左の看板のところから200mほど登るとお社があった。ここが弥山の頂上になると思われる。標高1895m
弥山山頂付近から見た八経ケ岳
弥山の山小屋の脇にある八経ケ岳へ続く登山道いったん下って上り返すことになります。
弥山の方向を振り返る。見えるのは弥山から尾根続きの大黒岩?オオヤマレンゲの保護のためネット柵があった。もう季節が過ぎてるからダメだろうと思っていたが、
オオヤマレンゲの花が幸運にもわずかに残っていた。下からパチリ
こんな花も1こんな花も2
頂上近くから弥山を振り返る。山小屋がはっきり見える吉野の山々
八経ケ岳頂上 1914.9m。11時30分、登山口からちょうど4時間こちらが三角点、15分ほど昼食休憩。昼食を食べている間に3組の登山者が登ってこられた。
弥山の近くにある国見八方覗という所から見た八経ケ岳
下山の際見つけたハート形の葉っぱと苔14時15分下山
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