雌阿寒岳1499m


 2016年6月14日登山。1年くらい前頸椎症発症以前は、北海道の百名山なら利尻富士に登ってみたいと思っていたのだが、頚椎症発症後それは無理だと断念し、北海道の百名山で比較的楽に登れる雌阿寒岳の登頂に切り替えた。ただし、術後の経過が想定していたより思わしくないので、どうしようか北海道に着いてからも迷っていた。
 雌阿寒岳は、活火山で標高1,499m。アイヌ語でマチネシリ。日本百名山に選定されている。
 阿寒の名を冠する山は他に二座あり、雌阿寒岳の近くに阿寒富士(1,476m)、少し離れて雄阿寒岳(1,371m)がある。何れも火山である。雄阿寒岳と阿寒富士は今のところ静かだが、雌阿寒岳は現在もさかんに活動しており、入山規制に注意しないといけない。
 登山当日は、入山規制はなかったが、起きるとホテル周辺は霧雨状態。昼前から晴れるとの予想だが、地元の人に聞くと、今日は危険だから止めなさいと言われた。霧で視界も悪く、こんな時、突然クマに出くわすと危険だと諭された。
 雌阿寒岳登山は、頸椎症術後の状態が良いとの想定で予定した登山計画であったので、これは中止せよとの天の思し召しかな?と判断し、オンネトー周辺の散策に切り替えようと思った。だが、とりあえず登山口まで行ってみることにした。午前11時に登山口に到着。なんと晴れて頂上まで望めるではないか!天の思し召しが変わったのか!人生最後の百名山登山と意を決し登ることにした。
 
ルート図へ
ホテルで朝食をしている最中も霧雨が降っていた。 登山口横にある野中温泉に到着すると、青空が広がりこの後頂上も見えてきた。登ることを決意。
登山口、登山計画書を提出して登山開始。午前11時。エゾアカマツの樹林帯が続く。北海道の山の花はほとんど知識がない。
1合目、9合目までこんな道標が立っているし、赤テープとペンキの目印があり迷うことはない。このあたりは松の根が縦横に登山路を埋め尽くしていて歩きづらい。2合目、エゾカマツの根は大きな岩も取り込んでいる。
これは3合目からの眺望、稜線が見えてきた。3合目付近からハイマツに植生が変わる。
これはなんの蕾かなと思っていたら、、、硫黄山に咲いていたエゾイソツツジでした。
3合目から4合目の間は展望が広がります。登山路から左下に広がる眺望。
登山路正面に見える稜線
登山路からちょっと左に頭をふると秀麗な形の山が見える。
4合目までくると、オンネトーが眼下に見えてきた。 調べてみると、メアカンフスマという花らしい。
4〜5合目の間から見えるオンネトー。高度を上げると形が変わって見えてくる。
5合目、噴石と赤っぽい土が目立ってくる。登山進路はペンキが目印。5合目付近で下山者とすれ違う。午前中は霧と突風で登山は大変だったそう。晴れそうなので待とうと思ったが、強風のため急いで頂上から下山したそうだ。
溶岩が流れた後だろうなと想像できる地形。
これは6合目7合目、この天候では火口も見えるのではと期待が高まる。
これも溶岩の流れた後?
メアカンキンバイ?8合目、そろそろ火口に続く稜線だろうか?
8合目を過ぎたあたりから不吉な雲が広がってきた。9合目、強風が吹き実際の視界は真っ白に近い。正面は火口の縁だと思われる。
雪渓も残っていた。火口から霧が吹きあがり、突風も吹く。
頂上、1499m。すごい強風が吹いている。標識の柱を持っていないと飛ばされそうになる。先に少し進んだが360度真っ白で視界がきかず身の危険を感じたので、オンネトーに降りるコースあきらめ折り返すことにした。ケルンに石を一つ積み下山

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