串が森(大久保山・八面山・三本杭)


 松山自動車道で宇和まで行き、国道56号で宇和島市内まで走る。JR駅近くを国道320号に入り、トンネルをいくつか越えると、鮎返というところで右折して、黒尊林道へ入る。30分程で鹿のコルに着く。そこからまだしばらく林道を走ると、八面山登山口の標識がある。そこが登山口。金属製の階段が掛けられているそれが目印。駐車場スペースがないので、100mほど先の路肩スペースに車を止める。
金属製の階段を登りしばらく登山道を歩くと、稜線と空が見えるようになり、もうそこが猪のコル。ここは鬼ケ城と八面山の中間点。ここから八面山方向に進む。大久保山、八面山を経由して三本杭方向を目指す。この辺りでは馬酔木の花が満開。串が森の馬酔木の群落に期待が高まる。山全体が馬酔木の花で真っ白に雪が積もったように見えるとの話だが。

 この稜線は広葉樹の疎林が続いてとても気持ちが良い。ただ今年(2011年)は春が遅く新緑がまだ芽吹いていない。幸せな気分で尾根道を歩くと熊のコルに到着。滑床萬年橋へ降りる登山道がある。ここを三本杭方向へ急坂を登ると、三本杭と串が森の分岐点がある。標識があるので迷うことはない。
三本杭の山塊を回り込むように登る形になる。稜線にたどり着くと、「←横の森・串が森→」の標識があり、ここは串が森の方向へ。ここから先は復路も同じ道を辿ることになるが、快適な尾根道である。新緑か紅葉の季節だといいだろうなと思う。
何度もピークを越えてやっと串が森に到着。三角点の手前は大きな広場のようになっている。たぶん鹿の食害でやられたせいだろう。馬酔木の群落があったのだが、こちらはまだ1〜3分咲き。残念ながら雪の積もったような光景には出会えなかった。
ここで昼食。コーヒーも飲み、三本杭に行くこととする。尾根道をまっすぐ辿れば三本杭手前の広場まで高低差はない。途中、横の森を過ぎたあたりから三本杭を望むと頂上直下に淡いピンクに染まった木が見える。あけぼのつつじが咲いている。
三本杭頂上でしばらく横になり休憩を取ったあと、道なき道を降りあけぼのつつじの撮影をした。下山は八面山・大久保山の下を迂回するコースをとり、猪のコルまで帰った。
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八面山登山口登山口から100mほど先の路肩に車を止める
こんな感じの登りで始まるすぐに稜線が見えてくる
猪ノコルに到着大久保山への登り、しばらくぶりの登山なので息があがる
大久保山頂上1158m大久保山からの眺望1
三角の山は毛無山、遠くは宇和海
大久保山からの眺望2
高月山1228.8m、南予で一番高い山
大久保山からの眺望3
左が三本杭、右が横の森、その先に串が森がある?
大久保山を下り、八面山に向かう見事な馬酔木の花
串が森一帯には馬酔木の群落があり、満開の季節には山一面雪が積もったように見えるらしい
馬酔木の花アップで八面山頂上1165m
八面山頂上から目の前に見える三本杭に向かっていったん下る快適な尾根道
新緑が芽吹き青空だったらほんとうに幸せな山歩きとなるのだが
分岐点
左が八面山から降りてきた道、右が復路に使うトラバース道
手前の熊ノコルに向かって歩き続ける
尾根から滑床方向の谷を見る、ブナ林が広がっている
新緑が芽吹くとほんとうに爽やかな尾根道なのだが
熊ノコルに到着滑床渓谷に降りる登山道、見えにくいが中高年の夫婦が登ってくる、出雲から来たそうだ
しばらく行くと、三本杭と串が森の分岐、ここは串が森方向へこちらの斜面には新緑をつけた木々もちらほら
尾根道へたどり着く、横の森、串が森、熊ノコルの分岐串が森へ行く途中、小屋が森1184mというピークがあった
串が森頂上かと思ったら、串が森への道標だった
まだしばらくアップダウンが続く
次第に馬酔木の群落がみられるようになったが、1〜3分咲き
一面雪景色の季節には1週間ほど早かった
山つつじと馬酔木新緑の芽吹いた木を発見
しばらくアップダウンが続くがどんどん行くやっと串が森に到着
頂上の手前はこんな平原となっている
串が森頂上1160m昼食の後、コンロでお湯を沸かしコーヒーを淹れる
ガスバーナーは音がうるさいので、静かな山歩きには固形燃料で
串が森でしばらく休んで来た道を戻る、
尾根の分岐を過ぎて、しばらくこんな尾根道を歩く
横の森1200mに到着、ご覧のとおり見晴らしは悪い
三本杭に向かって進む
目の前に三本杭が近づいてくる
頂上の下にピンク色の花が咲いているのが見える
横の森からはこんな感じで降りてくる、写っているのは同行の友人
降りた先は鹿の食害で草木のない砂地となっている
こんもりした山が目指す三本杭
こっちは滑床渓谷の万年橋へ続く道
三本杭頂上1225.7m頂上も鹿の食害のため草木がほとんどない禿山状態、フェンスで囲って鹿の侵入を防いでいる
そのフェンスの先にあけぼのつつじを発見
フェンスを出てあけぼのつつじを撮影美しい!
下山開始往路で見つけた分岐、ここを右折
大久保山と八面山の中間点にある標識のところに出る大久保山も裾を迂回し、猪ノコルまで下る
登山口まであと少し登山口の階段までたどり着く、約5時間の行程
紫キのスミレ白のスミレ

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